2019年12月、私は会社を作りました。
従業員は雇わず、自分一人だけの極小の会社です。そこでフリーランスのような感じで(正確には業務委託として)働いています。
実際にどのように働いているのかはまた別の記事にまとめます。今回は、なぜ自分がフリーランスとして働こうかと思ったのか、自分の振り返りの意味も込めてまとめてみます。

薬剤師としての経歴
2013年に東京の大学を卒業し、薬剤師に。
中規模のチェーン店の調剤薬局に就職し、在学中に興味を持った漢方薬を多く扱う滋賀県の店舗に配属。煎じ薬の調剤を含む漢方薬について学ぶ。

滋賀、京都でラウンダーのような感じで勤務。





フリーランスを選んだ理由
伸びしろがある
薬剤師として学生での6年(本当は7年)を合わせるともう10年以上、薬について関わっています。まだまだまだまだ勉強不足ではあるのですが、薬剤師としてではなく一人の人間として、伸びしろは他の分野の方があると感じました。社会のことや、お金のこと。知りたいことはたくさんです。そういう場所に身を置いた方がよいかなと感じました。組織に所属しないので自分のやりたいこと・必要と感じることがあればすぐに動けます。
人のためになる
きれいごとのようですが、これがないと自分のやっていることが虚しくなりそうなので誰かのためになることなのか、社会貢献はできるのかを考えました。
薬剤師業界は徐々に薬剤師不足も緩和されてきてはいますが、地方を中心にまだ薬剤師は不足しています。大手の調剤薬局であれば、不足している場所に人を送ったり毎年新卒が入ってきたりと人の流れがあるのですが、小規模の薬局や個人の薬局は人が不足してしまうとその穴埋めが大変です。薬局は開局時間が決まっているため、働く人がいなければ休みたくても休めません。
フリーランスとして、また多くの店舗で働いた経験を生かしてその穴埋めをお手伝いできれば、それは人のためになるのではないかと考えました。
不満を言う相手がいない
これは自分に限らずかなとは思うのですが、働いていると上司や同僚、その組織に対して色々と不満が出てきます。「じゃあ自分ならその不満に対応できるのか?」という思いもあり、それならと自分でやってみることにしました。基本的に一人でなんでもやるので不満を言う相手はいません。
まとめ
「自分の成長」と「人のためになる」、この2点を満たして働くことが出来るのではないかと思いフリーランスとしてやってみようと決めました。フリーランスになろうと決めた時点では病院で勤めていたので他にコネもほとんどなく、実際に自分を必要とする場所を探すことができるのかどうかとても不安でした。最後には「フリーランスとして働く場所が見つからなければ派遣薬剤師として働けばいいか」と考え決断しました。
会社を作った理由(おまけ)
せっかくなので作りました。
個人事業主として活動するか、法人として活動するか税金面や信頼面で変わってきます。税金面でいうと800~1000万円くらいの売り上げがあれば法人の方が税金面で有利なようです。
私の場合はというと、誰も雇わないつもりなので稼ぎの資本は自分の体一つ分です。1000万円など基本的には届かないと思います。信頼面では法人の方があるかと思うのでその点はプラスでしょうか。
ではなぜわざわざ会社を設立したのか、それはせっかくだからです。私はこの会社で売り上げがでなければ派遣薬剤師などをして給料をもらうことになります。何年かしてこの会社が上手くいかなければどこかの正社員に戻るでしょう。その時に後悔しないよう、せっかくこのようなことをしているのだから会社くらい作ってみたい。これもいい経験になるし。という感じです。

長々とした自分語りはこのくらいにして、別の記事ではもう少しためになる会社設立などについてまとめます。