薬剤師として働く際、通常はどこかの調剤薬局や病院、企業などに就職して、そこの従業員(社員)として働くわけですが、従業員として働くメリット・デメリットについて考えてみます。ただ企業でのことはよくわからないので、ここでは調剤薬局・病院について考えています。
従業員(社員)として働くメリット
たくさんたくさんあると思いますが、敢えて以下の5つに絞らせて頂きます。
- 収入の安定
- 福利厚生
- 社内研修
- 解決不能な問題が生じれば上司へ
- キャリア
①収入の安定、②福利厚生
これは会社によって大きく異なるかと思います。私自身、新卒の時には調剤薬局に就職したのですが、一人暮らしをするつもりだったので会社を選ぶ際は「家賃補助がたくさんでるところ!」が選ぶ基準として大きかったです。
③社内研修
研修には様々なものがあります。マナーなど社会人的なものからOTCの販売方法や医薬品についてなど専門的な部分まで。それらは自分でセミナーや勉強会を探すと数千円から数万円くらいかかってくる可能性があります。それらをタダで、会社によっては勤務時間として学ぶことが出来ます。(研修であれば通常は勤務時間であるべきなのですが。)
研修めんどくさいなあという考えももちろんありますが、自分では積極的に学ばない分野について知ることができたり、タダで勉強出来たり、研修の後に気の合うメンバーで飲みに行ったりとメリットがたくさんです。
④解決不能が問題が生じれば上司へ
会社や病院という組織に所属する上でこのメリットは大きいです。自分に抱えきれない問題があれば上司が、上司も難しければさらにその上司が対応してくれます。もちろんこれは「人」によって変わってくるので上司によっては対応してくれないということもあるかとは思います。
⑤キャリア
調剤薬局であれば平社員→管理薬剤師(薬局長)→エリア長→→役員、病院であれば平社員→主任→薬剤部長というようにキャリアを積むことが出来ます。会社によっては人事部にいこうとか、OTC部門にいこうとか様々なキャリアパスが用意されていることもあります。急力が上がるのも魅力ですが、何よりキャリアを積むことによって得る経験はお金で買えないため求める人も多いでしょう。
従業員として働くデメリット
- 上司との関係
- 会社組織との関係
- 仕事の分業化
①上司との関係
メリットで挙げたいざという時には頼らなければならない上司ですが、直属の上司とそりが合わないと大変です。頼っても応じてくれない、面倒な仕事を押し付けられる、自分の仕事の評価が低くなるといった様々なことが生じるうえ、その組織に所属する以上、自分の意思で直属の上司を変えることは基本的にできません。
②会社組織との関係
会社、組織に所属する以上、その会社の目指す方針があります。その方針に沿って様々な仕事があるため、自分のしたいこととは別のことをする必要があったり、興味のない目標を達成する努力が必要になることもあります。薬局で「在宅を頑張るぞ」となればケアマネさんや介護施設などへの営業やチラシ配りが必要になるかもしれません。病院で「化学療法を頑張るぞ」となれば混注作業を覚えたり医師や看護師とチームを組んで体制づくりをしなくてはいけません。
また、自分のしたいことがあっても自由にできるわけではありません。上司や組織の許可を得る必要があり、場合によっては認められないこともあります。自分のしたいことはその組織の目指す方針と合致させる必要があります。
③仕事の分業化
小さい薬局や病院だと一人で色んなことをしなくてはなりません。しかし組織が大きくなるごとにより効率的に、作業は分担されていきます。割り当てられた仕事と自分のしたい仕事が一致しないことも多いです。大きい病院だと半年や1年単位のスパンで分担業務がローテーションされるため、毎日ひたすら調剤や注射の混注を行うというところもあるようです。
最後に
ざっくりとメリット・デメリットをまとめてみました。上司、会社に不満はあるかもしれないけど、しっかりメリットもあるよという感じですかね。
これをもとにじゃあ自分ならどのように働こうかということも考えました。また別の記事でまとめたいと思います。