第5話!アンサングシンデレラ(ドラマ)を元病院薬剤師が観てみた!感想・ネタバレ

アンサングシンデレラ第5話始まりました!

今回もドラマを見て思ったことを綴っていこうと思います。

抗がん剤と病院薬剤師

私のいた病院でも抗がん剤による化学療法は行われていました。薬剤科としては抗がん剤の混注・調剤や服薬指導を行っていました。

初回の化学療法実施予定患者に対して、薬剤の説明、副作用の説明などを行うのですが、理解してもらえるか、治療に対する不安な気持ちにさらに不安を重ねてしまわないか、毎回とても慎重に指導を行っていました。

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初めて化学療法について指導したときは、こちらの緊張が相手に伝わらないか、とても不安でした。
抗がん剤の混注、調剤の前には投与量を確認するのですが、「腎機能のわりに投与量が多い」、「体調が悪いのに投与量が標準量」など、医師に疑義紹介することも珍しくなく、「抗がん剤というハイリスクな薬を使う割に、医師って結構適当なんだな」と思う場でもありました。
私の病院には化学療法にとても詳しい薬剤師がおり、化学療法委員会でも活躍していたのですが、薬剤科に医師がふらりと訪れて、「○○君、この人なんだけどどういうレジメンがいいかな?」と聞きに来るほどでした。
薬剤師として、そこまで突き抜けることができるとすごいですね。
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外来患者の抗がん剤の混注を行っていると、看護師がまだかな~?とケモ室を覗いてプレッシャーをかけてくるので、そのプレッシャーを無視し、早く、正確に混注を行わなくてはいけませんでした。

緩和ケアと病院薬剤師

私のいた病院には緩和ケア病棟がありました。終末期の患者さんが痛みや不安を和らげながら穏やかな時間を過ごす場所です。

終末期の患者さんに対して薬剤師の関わりは「麻薬などによる疼痛コントロール」、「せん妄対策」、「不要な薬剤の減薬」など様々あります。

麻薬の使用は、薬剤師がもちろん疼痛、副作用を考慮して投与量を確認します。ただ、私の病院には病棟に専従している薬剤師はいなかったので、薬剤師よりも医師、看護師の方が患者さんの状態に圧倒的に詳しかったです。そのため、麻薬のベースアップを行うかどうかという判断など主に薬剤師抜きで行われていました。

せん妄、減薬に対しても薬剤師は受け身だったなと思います。病棟に常駐して、もっと患者状態を把握できればとてもやりがいのある分野かと思います。

第5話まとめ

野球、してましたね。薬剤師ドラマとして、どこまで突き抜けるのか楽しみです。
流石にここまでいくと、「こんな薬剤師はいない!」誰も突っ込まないんではないでしょうか。笑

「初の薬剤師ドラマ!」と色々と期待されがちですが、まあドラマなので、おかしいところに「突っ込んだら負け」みないな感じがありますね。

次も楽しみです。

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